赤ちゃんが生まれてすぐに、母乳で育てるか、ミルクで育てるか…それとも混合にするか悩んでしまいますよね。
助産師さんからの母乳マッサージや母乳を出すためのあれこれをしているうちに「母乳が一番いいんだな」と思えてきます。
どんなに頑張っても母乳がなかなか出てくれないママにとっては、プレッシャーとなって重くのしかかってきてしまうことも少なくありません。
それでは、母乳とミルクの違いはどんなことがあるのでしょうか。
なぜ、母乳が一番という意見が多いのでしょうか。
そして、ミルクは母乳には劣っていて赤ちゃんに影響を与えてしまうのでしょうか。
不安を抱えるママ達が、スッキリとした気持ちで育児に取り組めるように、本当のところを知って赤ちゃんにとっての最善となる方法を探ってみましょう。
はじめに。
母乳がでなくて悩んでいるママは、大丈夫です。
ミルクだけでも赤ちゃんはしっかりと育ちます。
プレッシャーなどを感じる必要もありません。
母乳とミルクの栄養素の違い。
母乳の栄養価。
母乳には、赤ちゃんに必要な栄養分がたくさん含まれています。
たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル・糖質(乳糖)と5大栄養素はもちろんですが、中でも特に赤ちゃんにとって強い味方となるのが、出産から10日以内に出る初乳です。
初乳には、赤ちゃんの体を細菌やウイルスから守る免疫成分が豊富に含まれています。
まだまだ免疫が弱い赤ちゃんにとっては、最強の力となってくれるのです。
ミルクの栄養価。
ミルクは母乳を元に研究され開発されています。
そのため、「母乳の栄養価とはそれほど差はない」というのが結論です。
さらに、母乳に不足しているビタミンD、ビタミンKがしっかりと配合されているため栄養価については、母乳よりもバランスがよいということになります。
しかし、どうしても初乳に多く含まれている免疫成分が不足してしまうため、初乳が出るとされている出産後10日間は特にスキンシップのつもりで、おっぱいを咥えさせてあげるようにしましょう。
初乳の場合は、ホンの少しでも効果があると言われています。
母乳のメリットとデメリット。
赤ちゃんにとって、母乳のメリットとはどのようなものなのでしょうか。
さらに、ママにとってのメリットとはどんなことにあるのでしょうか。
赤ちゃんのメリット。
ママにとってのメリット。
ミルクに比べて、授乳は楽になることが多いです。
準備も荷物も不要なのでその点でも楽になります。
さらに、出産後はダイエットを考えるママが多いと思いますが、その点ではミルクに比べて断然楽に成功することができます。
母乳のデメリット。
量が分かりにくい。
母乳の場合は、一回にどの程度飲んでいるのか分かりにくいので、しっかりと飲ませているつもりでも、成長が遅れてしまったり、すぐにお腹が空いてしまう場合も考えられます。
飲ませる場所の確保。
設備のある場所へのお出かけならば問題ありませんが、そうではない時にはなかなか飲ませてあげることができません。
体調に関わらず飲ませなければならない。
出産後、からだの免疫力の低下や不規則な生活のため、体調を壊してしまうママも多いはずです。
母乳の場合は、それでも与えなければならないため、辛い場合もあります。
アルコールやカフェインなどの我慢。
やっと妊婦生活が終わり、お酒を飲んでみたくなったり、コーヒーなども飲みたくなりますが、母乳育児をしている場合は我満をしなければいけません。
ミルクのメリットとデメリット。
最近のミルクは、研究が進み母乳に劣らない成分でできています。
それでは、ミルクのメリットとはどんなことがあるのでしょうか。
ママにとってのメリット。
赤ちゃんが一番大事で、赤ちゃんのために毎日頑張っているママは、体調を壊してしまいやすいほどクタクタになっている場合もあります。
息抜きや、休息も実は赤ちゃんのためでもあるということを家族にも理解してもらいたいものです。
赤ちゃんにとってのメリット
ミルクのデメリット。
母乳に比べると、やはりコスト面や手間が増えてしまうのはどうしようもないことですね。
ママにとっても赤ちゃんにとっても無難な方法とは?
母乳とミルクを比べても栄養価にはほぼ違いはなく、母乳じゃなければいけないということはありません。
ただし、母乳にはビタミンD,K、ミルクには免疫成分が不足していることもわかりました。
だとすると、不足している栄養を補うためにはどちらも飲ませてあげた方がバランス的にも、おすすめだということになります。
もちろん、母乳のみで頑張っても、ミルクだけで頑張っても悪いわけではありません。
しかし、赤ちゃんの栄養やママの体調などを考えると、どちらかに絞る必要がないこともわかっていただけたでしょうか。
「母乳がでない」と焦ったり、プレッシャーを感じたり、ましてや自分を攻めたりする必要は全くなく、大切なのは赤ちゃんの栄養とママが少しでも楽に育児に取り組めるということです。
必要に応じて、ミルクと母乳を使い分けるのもいい方法ではないでしょうか。
ただ、初乳だけはほんの少しでも飲ませてあげたいので、出る量に関わらず初めの10日間はママのおっぱいを咥えさせてあげるようにしましょう。
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